ヒトでの実証実験1


魚肉ペプチド摂取によるヒト脂質代謝への影響

実験協力&データ提供:関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 福永健治教授
魚肉ペプチド摂取により脂質代謝が改善され、体重、コレステロール、中性脂肪が減少する

【背景】
これまでに多くの動物実験や高齢者を対象としたヒト臨床学的試験が行われ、魚肉ペプチド(FP)摂取の有用性が明らかにされている。本研究では、一般に生活するヒトを対象にした各種生活習慣病に及ぼす影響を明らかにするため、FP摂取による体重および脂質代謝関連物質の変化を調べた。 


【方法】
対象 一般健常者26人(男性13人、女性13人)
FP摂取 FPを85.6%含む錠剤(他に賦形剤等を含む)を1回5錠ずつ、1日2回(総ペプチド含量は2.82g)、8週間継続摂取
測定 FP摂取前、摂取開始4週間後、8週間後に身長、体重、総コレステロール、LDL(低密度リポタンパク質)コレステロール、HDL(高密度リポタンパク質)コレステロールおよび中性脂肪含量を測定し、身長と体重の値からBMI(Body Mass Index)を算出した(体重(kg)/身長(m)2)


【結果】
8週間のFP継続摂取によって、


・体重(図1)および肥満の指標となるBMI(図2)は有意に減少した。
 


・総コレステロール量(図3)も有意に減少し、いわゆる悪玉コレステロールであるLDLコレステロール量(図4)は有意に減少し、善玉コレステロールであるHDLコレステロール量(図5)は有意に増加した。
 


・中性脂肪含量も有意に減少した(図6)。
 
* BMI(Body Mass Index)=


【まとめ】
FPの継続摂取はヒトの脂質代謝を改善し、動脈硬化症の予防やメタボリックシンドローム対策、ダイエット効果などが期待できる。