ヒトでの実証実験2


魚肉ペプチド摂取によるヒトの糖代謝および血圧への影響

実験協力&データ提供:関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 福永健治教授
魚肉ペプチド摂取は血糖値および血圧の上昇を抑制する

【背景】
これまでに多くの動物実験や高齢者を対象としたヒト臨床学的試験が行われ、魚肉ペプチド(FP)摂取の有用性が明らかにされている。本研究では、一般に生活するヒトを対象にした各種生活習慣病に及ぼす影響を明らかにするため、FP摂取による糖代謝関連物質および血圧の変化を調べた。 


【方法】
対象 一般健常者26人(男性13人、女性13人)
FP摂取 FPを85.6%含む錠剤(他に賦形剤等を含む)を1回5錠ずつ、1日2回(総ペプチド含量は2.82g)、8週間継続摂取
測定 FP摂取前、摂取開始4週間後、8週間後に空腹時血糖値、ヘモグロビンA1cおよび血圧を測定した。


【結果】
8週間のFP継続摂取によって、


・空腹時の血糖値に影響はなかった(図1)が、過去1〜3ヶ月程度の血糖値の指標となるヘモグロビンA1c濃度は有意 に減少した(図2)。
 


・血圧は収縮期(図3)、拡張期(図4)いずれも有意に低下した。
 
 


【まとめ】
FPの継続摂取は、ヒトの血糖値の増加を抑制し、血圧の上昇も抑制した。