魚肉ペプチド摂取によるヒト臓器機能および尿酸値への影響
実験協力&データ提供:関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 福永健治教授
魚肉ペプチド摂取は生活習慣病の予防につながる
【背景】
これまでに多くの動物実験や高齢者を対象としたヒト臨床学的試験が行われ、魚肉ペプチド(FP)摂取の有用性が明らかにされている。本研究では、一般に生活するヒトを対象にした各種生活習慣病に及ぼす影響を明らかにするため、生化学検査を行った。
【方法】
対象 |
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一般健常者26人(男性13人、女性13人) |
FP摂取 |
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FPを85.6%含む錠剤(他に賦形剤等を含む)を1回5錠ずつ、1日2回(総ペプチド含量は2.82g)、8週間継続摂取 |
測定 |
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FP摂取前、摂取開始4週間後、8週間後に血液検査を行い、総タンパク質量、LDH(乳酸脱水素酵素)、GPT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)、GOT(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、クレアチニンおよび尿酸値を測定した。 |
【結果】
8週間のFP継続摂取によって、
・血中総タンパク質量は有意に増加した(図1)。
・細胞が破壊されると高くなり、肝疾患、心疾患、筋疾患などの指標となるLDHは有意に減少した(図2)。
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・肝機能の指標となるGPTおよびGOTは有意に減少した(図3、4)。
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・腎機能の指標となるクレアチニンは有意に減少した(図5)。
・痛風の原因となる尿酸値も有意に減少した(図6)。 |
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【まとめ】
FPの継続摂取は、肝臓や心筋、骨格筋の破壊(壊死)を抑制し、肝機能や腎機能にも好影響を及ぼすことがわかった。さらに、痛風の原因となる血液中尿酸を低減させることが明らかとなった。
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