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魚肉ペプチド給餌による免疫増強作用 実験協力&データ提供:関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 福永健治教授 魚肉ペプチドには免疫増強作用がある 【背景】 これまでに移植癌モデルマウスにおいて、魚肉ペプチド(FP)給餌により腫瘍の定着が抑制されることが確認されている。本研究では、FPのガン抑制効果に関する研究の一環として、実験的免疫不全誘導マウスの抗体産生能に及ぼす影響について検討した。 【方法】
【結果】 対照群におけるPFCは452±82個検出されたのに対して、対照群MMCは89±15個で、MMCによる免疫抑制が確実に起こり、回復途中であると判断できる。FP2.5および10%MMC-1群では、対照群MMCに比べ、有意に回復がはやく、10%でより回復が早いことが分かる。これらの結果は、MMCによって低下したPFC産生能がFPをあらかじめ給餌することによって回復が早くなることを示している。また、MMC処置後も各試験餌料を給餌したFP2.5%MMC-2およびFP10%MMC-2群ではMMC-1群に比べて、より回復が早いことが分かる。FP10%MMC-2群は、ペプチドMMC-1群に比べても有意に回復が早く、FPの免疫回復効果は、継続的給餌によってより高められることがわかった(図2)。 【まとめ】 本研究により、FPの摂取によりマウスの免疫回復が早くなることが分かった。 |